ツールキャビネット(リニューアル後)
外観がとても気になっていたツールキャビネットをついにリニュアルしました。
新しい試みとして、扉をアーチ状にしてみました。この手のデザインにするには、「ルーターと特殊なビットが必要ではないか?」と思っていましたが、ある時、「工夫すればできるかも?」と着想を得たので実行に移すことになりました。
※床に湿気対策のため、Pボートとホワイトシートを敷いています
完成後の中身はこんな感じ。


リニューアル前

違いすぎる~~! ともだえてしまいそうです。
手前、扉と側板のあいだに隙間がありますよね? こういうのを早いとこ、どうにかしたかったわけです。
■リニューアル作成編■
基本的には使える材はそのまま利用する方針です。
まず本体を真っ二つに分断し、コンパクトにします。移動しようとすると、移動先に同じだけのスペースを必要とするので、作品が大きいとストレスになりやすいんですよね。スペースを作ることから始めないといけないので。
ウーン (Θ_Θ;)



側板を取り付け、同じキャスターを追加します。
これでキャビネット本体は完成。
扉の作成に取り掛かります。

扉の材(縦框:たてかまち)はそれぞれ2分割して再利用していきます。

一応、原寸大のデザインはしてありました。

アーチの部分を作っていきます。
曲線を一発で切ってしまえる技術はないので、そろりそろりと切っていきました。


サンディングして仮組みしてみます。
なんだかよさそうです。
\(^▽^)/

扉の中央にはめ込む鏡板を作っていきます。
11ミリのファルカタの端材を連結しました。

ジグソーでカーブを切っていきます。
フリーハンドなので、精度は微妙なところです。


MDF板のガイドに添いながら、トリマーで彫っていきます。

もうひとつの扉も作っていきます。
使える材は再利用していきます。

同じようにして仮組みし、塗装します。
その後、ニスを塗布します。


扉の枠に溝を彫っていきましょう。
この溝に鏡板をはめ込むことになります。

アーチ状の部分への彫り込みは、ビットのベアリングを交換することで、彫込みの深さを変更できます。
ベアリングが材に当たってストッパーの代わりになり、それ以上の彫り込みを防いでくれます。


ストレートビットでは、こういう彫り方は無理です。では、どう彫ればいいのかが分からず、着想を得るまで数ヶ月も費やしました。
うまく彫れたので、1枚目の扉が完成しました。

こんな感じで溝に入っています。

スライド丁番で、キャビネット本体と扉を接合していきます。


扉の裏側に穴のあいている箇所があります。これはリニューアル前のキャビネットで接合していた位置になります。


ひとつめ完成です。
同じ要領で作っていきます。




扉を付けようとしたら少し重なってしまいました。でも、スライド丁番を使っているので、これくらいなら調整してしまえます。

扉を付け替えることなく、ぴったりになりました。
では、ツールを収納する棚を加工していきましょう。扉が凹型になっているので、扉と接合しやすいように角を欠き込みます。この穴には、手回し用ドライバーやペンチ、ノミが入ります。

直角クランプを掛けていた材は、そのまま使うことにしました。

というわけで完成です~。
例によって、はしょって掲載しています。
ず~と心残りだったミッションを達成できて、とても充実感がありました。
(´∀`*)



ひとつ、心残りがあるとすれば、アーチ状の形を精度良く出せなかったことですね。フリーハンドで切りましたから。機会があれば、楕円に対応した治具やガイドで再挑戦したいものですね。
(^▽^)/
リニューアル前
https://diy-square.cainz.com/announcements/rmjw96wx2prsdhkc
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投稿を表示森の小さな工房さん、こんばんは
美しい、すっきりまとまって、すべてが美しい
ヽ(´ω`)ノ
扉の内側の収納を拝見し、刺激を受けております。
包丁の収納を作りたい(プラスチックのが壊れてしまっております)o(・ω・´o)
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投稿を表示あけましておめでとうございます🎍
🐰 さ び う さ 🐰さんと同じで、プロの方だと思ってました😳⁉️
イメージとしては家具作家の傍ら、木彫りのカトラリー類も手がける‥ような🤔
すごいです、すごすぎます👏
これからも参考になる投稿、楽しみにしています😄
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投稿を表示今晩は☪🤗 機械や工具が本格的で、されている事(作品等)も職人の様ですが、森の小さな工房さんは、大工さんなんですか?😊