乾燥用キャビネット
「乾燥用のラック」を作ったものの、作業場では木粉が舞っているので、塗装した作品を乾かしている最中に丸ノコを使うといったことができません。乾燥待ちになります。これは時間のロスです。というわけで、密閉型の乾燥用のキャビネットを作ることにしました。
■完成後■
底板もカウントに含めて、棚が16段あります。
量産体制に対応できる仕様としました。
(「ネコよけ」たくさんなのです~)
下段はキャスター付き、同じサイズのキャビネットを上に置いています。接合はせず、自重で乗っているだけなので、下ろすこともできます。


トレーを抜くことで、高さのあるパーツも乾燥させることができます。
うーん、トレーはプラダンで作っているので、指で摘んで持ち運べるほど軽いのですが、剛性が弱いですね。パーツを乗せると、重みでたるんでいるところがあります。L字型のアルミアングルなどを使って、トレーを補強したほうがいいかもしれませんね。
とはいうものの、塗装したパーツをキャビネットの中へ入れておけば、丸ノコを使っても木粉を被らない状況を作り出せました。乾燥中に切削作業ができるようになり、時間を有効に使えるようになりました。
■作成編■
このキャビネットは、「乾燥用ラック」で作成した8枚のトレー(重すぎて使用中止)を消費する目的もあって作っています。扉として使っているので、「塗装用具入れ」と寸法は同じです。
参考:乾燥用ラック
https://diy-square.cainz.com/announcements/gronrkywvhxoxtgw
参考:塗装用具入れ
https://diy-square.cainz.com/announcements/tr0628kpecngt0ah
では、すっ飛ばして解説していきます。
同じものをふたつ作っていきます。


今回は平丁番で接合していきます。というのも、トレーを出し入れする際に、スライド丁番のような出っ張りがあると、作品にぶつけるかもしれないからです。扉が重いので、3本ずつのネジで接合する平丁番を選びました。

うっかり貫通させてしまいました。
( ゚д゚)ハッ!

こっちもかよ! なんて、トラブルを起こしています。
( ゚д゚)ォォ…
平丁番は位置をズラして再接合しました。
さて、トレーを支える擦り桟を作っていきます。1✕4を4分割しました。

木材をダボ接合するための穴をあけようとしています。
真っ直ぐにドリルを下ろすためにややこしいことをしています。


ダボマーカーを使って、マーキングしていきます。


中央に入れる板を作ります。これがないと剛性がとても弱くなります。



今回はローラーキャッチを使って、扉が開かないようにします。

おや? 扉の間に隙間ができてしまいました。
「塗装用具入れ」では、そんな現象は起こらなかったのですが。

この理由は丁番にあります。
「塗装用具入れ」では、スライド丁番を使っているため、前後左右、そして上下の調整が可能になります。これくらいの隙間なら調整することで、なくしてしまえます。
ところが平丁番だとそうはいきません。調整ができないんですね。
後で扉の側面にスライスした板を貼り付けることで、隙間を埋めることにしましょう。
では、背板を接合していきます。
長めに切り落として、余分なところを目地払いビットで落としていきます。

このキャビネットは、中央に仕切り板を入れて、天板をささえることができない仕様です。トレーの邪魔になりますからね。そのため、天板の真ん中あたりが微妙に垂れてきます。こうなると、背板と正しい位置で接合できません。
そのため内側からミニのジャッキで天板を押し上げてやりました。
棚板はクランプを拡張する方向で使って、たるまないようにしています。

削ってはネジで接合しています。
トリマーを横にして走らせているので、少し危険な使い方です。

キャスターを付けました。

扉の上で、水平を確認。
問題なしです。
\(^▽^)/

では、もうひとつのキャビネットも同じように擦り桟や背板をつけていきます。



キャビネットを積み上げてみます。

ローラーキャッチを使っています。

次は、プラダンをトレーの大きさに切っていきます。

端材を集めて、トレーを支える骨組み(フレーム)を作りました。



トレーを収納すると、なかなか壮観ですね~。
(´∀`*)
しっかり閉じるように、打ち掛けを付けておきましょう。
実は、打ち掛けのネジが潰れてしまったので、別のに取り替えました。右側のネジは付属の白のネジ、左が銀色のネジになっています。どうも、ダイソーの「打ち掛け」を使いましたが、カムアウトしやすいネジのようです。


ベッセルの「ギザビット」というビットに交換すると、うまく締め付けられるようになりました。このギザビット、細いので直径の小さな穴でも通すことができます。
それでは最後の仕上げ、扉の隙間をスライスした板で埋めてしまいます。


できた~と思ったら、肝心の取っ手を忘れていました。
1✕4の端材で作ってしまいます。


というわけで、完成です~。
\(^▽^)/
長くなってしまいましたが、これでも端折っています。
いいのか、こんな書き方で……と疑問が残らないではありませんが……。
ウーン (Θ_Θ;)
以上で解説を終わります。
お役に立てるといいのですね~。
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投稿を表示森の小さな工房さん。
今度は、乾燥用のキャビネットの作成、お疲れ様でした。m(_ )m
結構な大作で、製作過程を見ているだけでも大変さが伝わって来ます。m( _)m
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投稿を表示立派なキャビネットですね✨
作業の多さに圧巻です😄
キャスター付きで移動も出来て、活躍間違いなしですね🎶
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投稿を表示森の小さな工房さん。
おはようございます😃
またまた大物を作られたんですね💕🎶🎶
確かに乾燥場所って困りそうですもんね💦
サクサク進めておられるのが凄いデス👍✨
やっぱり100均の付属のネジ頭は潰れてしまうのですね🤣💦
自分の技術が悪いのかと思ったりしてました🤔✨
いろんなビットがあるんですね📝☝️✨
今回もたくさん勉強させて貰いました☝️🥸✨
有難うございます💕🚀
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投稿を表示すごい大作
森の小さな工房さんが作ればあっという間ですね👏🏻👏🏻素晴らしい👏🏻👏🏻
乾燥棚あると便利ですね🤗✨
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投稿を表示写真がたくさんで、大変な作業だということがわかります。お疲れさまでした。なかなか真似できないレベルです♪。