2024/07/10 21:36
【新・ニラ醤油麹日記(第18話・もうひとつの計画)】
宮崎さんと高知さんに出会うずっと前からあった、あの大きな瓶…、今はもうその中に、ネギ塩麹の姿はない。
洗って再び煮沸された瓶は、まるで新品のようだったが、蓋には僅かにネギ塩麹の香りが残っていて、何度洗っても、熱湯に浸けても、決して消え去ることはなく、跡形もないネギ塩麹が、確かにそこに存在したことを物語っていた。
ニラ醤油麹の物語とて、本来ならば全てこの瓶の中で起こり、そして終わる出来事のはずだった。
さらに今、宮崎さんと高知さんが入っている瓶の一つは、実は、らんらんがこれからやろうとしている、その目的のために準備されたものだった。
だから、躊躇うことなど何もない。
最初から決まっていたことをただやるだけ。
それはネギ塩麹との日々が始まる前から決まっていたこと…
「そうだよ。今さら迷う理由なんて何もない。君は最初からそうするつもりだったんだろう?」
瓶の蓋から漂う残り香も、らんらんにそう語りかけているようだった。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示《宮崎さんの憂鬱》
「おい、あいつ何であんなにソワソワしてんだ?」
高知のその言葉を聞いて宮崎は小さくため息をついた。
鈍い高知でさえ気づくほど、ここ数日のらんらんは心ここに在らずというかんじだった。
大きな瓶を持って何かずっと考えている。
「あの瓶は奴との思い出の品だ」
それに気づいた途端、宮崎は憂鬱になった。
"ネギ塩麹″ それはかつてらんらんの心を独占していた奴の名前だ。
今はもう居ない。
だが、今彼女が手にしている瓶はそのネギ塩麹との思い出の瓶なのだ。
「オレじゃダメなのか?」
らんらんの心の内を読み切れない自分が悔しかった。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示うっすらネギ塩麹臭のする瓶に入る新しいモノ😳何だろう…
ふと、刻んだらっきょうを塩麹につけたら美味しいんじゃないかと思いついた😍
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示