2024/07/02 21:22
【新・ニラ醤油麹日記(第13話・兆し)】
らんらんの願いが届いたのか、はたまた昨日、思いを込めるあまりかき混ぜすぎたのか…、5日目、宮崎さんと高知さんの麹が心なしか崩れているように思えた。
瓶の蓋を開けてまずは宮崎さんをかき混ぜる。少し甘いような穏やかで柔らかな香り…。
やはり順調なようだ。気温はもうだいぶ高い。きっと発酵は進んでいるのだろう。
焦る気持ちが少し和らいだ気がした。
次にニラの時から少しクセのあった高知さん。いつも蓋を開けるとネギを切った時に涙が出るような刺激を放つので、少し注意が必要だ。
目に刺激がこないようにハスに構えて蓋を開ける。やはりそれでもツンとした香りが漂う。けれど、今日はなんだかおかしい。いつもと香りが違う。クセが変化したというか…、より個性的になったというか…、とにかく、らんらんが「美味しそう」と思える匂いではなかった。これが順調な進行と言えるのかどうかは謎だが、ただ、なんらか発酵が進んでいる、ということをはっきりと証明するような明確な変化だ。
なんとなく完成形の予測がつく宮崎さんと、この先の変化が全く読めない高知さん。
一口にニラ醤油麹といってもこんなに個体差があるものなのか…
特に高知さん、その強烈な個性と変化に合わせていくことができるのか、らんらんは一抹の憂いを覚えた。
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投稿を表示全く性格は違うのに同じニラだからといって組まされた宮崎とのペア。
その理不尽な扱いに、スーパーのワゴンでやさぐれていた彼らに手を差し伸べてくれたのがらんらんだった。
彼女は戸惑いながらもできる限りの優しさで彼らに接してくれた。
でも…「オレはネギとは違う」
素直に彼女の思いに応えることができない己の強情さに嫌気がさした。
どうやら宮崎は心を開きつつあるらしい。
「もうオレの事なんか放っておけよ」
憂い顔のらんらんから目を逸らしつつ、高知はそう独りごちた。
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投稿を表示冷蔵庫に入れてからも毎日混ぜた方がいいんですかね?
既に面倒になってきた、、💨
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投稿を表示発酵進んでるんですね👍
高知さん…頑張って✨
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