2024/07/06 22:40
【新・ニラ醤油麹日記(第16話・それはまるで柊のような)】
ここ数日、どことなく避けていた高知さんにゆっくりと顔を近づける。
フッと香りが漂ってきた瞬間、不安、恐怖、失望…、僅かながらに抱いていた感情が、安堵と喜びへ変わった。
あんなにトゲトゲしかった高知さんの香りが目覚ましく変化していた。それは芳醇、と表現すればいいのだろうか。独特の雰囲気は残っているような気もするが、あのツンとした感じも、らんらんを不安にさせるような匂いもない。
「歳とって丸くなる、ならぬ8日経って丸くなる、か…。人間とか柊みたいやな。」
ふとそう思うと、らんらんは柊の花言葉を知りたくなった。
「そやけど柊って、そもそも花じゃなくて、木ぃとちゃーうん?柊って、花、咲くん?葉っぱだけの木に花言葉なんかあるんやろか?」
とりあえずネットで調べるだけ調べてみる。
あった!
どうやら金木犀の香りに似た白い花も咲くようだ。花言葉は…
『用心深さ・保護(あなたを守る)・剛直・先見の明・歓迎』
「あなたを守る…⁇」
らんらんは柊の謂れに高知さんを重ねながら、最後にゆっくり高知さんの瓶をかき混ぜた。
4件のコメント
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投稿を表示今までに見たこともない真剣な表情で近づいてくるらんらんにちょっと怯みながら、高知は自分のうちに芽生えた変化に気付いていた。
しかしその変化は嫌ではなく、むしろ受け入れる気になっている。
あんなにとんがって変化を嫌がっていた自分が恥ずかしくなるくらいだ。
「おもしれー女」明らかにほっとした顔のらんらんを見つめながら、口から出た言葉とは裏腹に、心の中では"保護ってやりたい″そんな風に思う高知だった。
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投稿を表示私も、にら麹に漬かったら丸くなるだろうか😁
体は丸いが🤣
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投稿を表示高知さん…😭
ツンとして剛直で、用心深かった高知さんが、なんだからんらんさんに心を許して、まるで歓迎してくれたようで、泣けてきました😭😭
そして、これからはらんらんさんを守る存在になるのですね☺️
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投稿を表示いつの間にやら16話✨
時間差で見た宮崎さんと高知さん、色が変わってて香りが漂ってくるようです