【新・ニラ醤油麹日記(第16話・それはまるで柊のような)】
ここ数日、どことなく避けていた高知さんにゆっくりと顔を近づける。
フッと香りが漂ってきた瞬間、不安、恐怖、失望…、僅かながらに抱いていた感情が、安堵と喜びへ変わった。
あんなにトゲトゲしかった高知さんの香りが目覚ましく変化していた。それは芳醇、と表現すればいいのだろうか。独特の雰囲気は残っているような気もするが、あのツンとした感じも、らんらんを不安にさせるような匂いもない。
「歳とって丸くなる、ならぬ8日経って丸くなる、か…。人間とか柊みたいやな。」
ふとそう思うと、らんらんは柊の花言葉を知りたくなった。
「そやけど柊って、そもそも花じゃなくて、木ぃとちゃーうん?柊って、花、咲くん?葉っぱだけの木に花言葉なんかあるんやろか?」
とりあえずネットで調べるだけ調べてみる。
あった!
どうやら金木犀の香りに似た白い花も咲くようだ。花言葉は…
『用心深さ・保護(あなたを守る)・剛直・先見の明・歓迎』
「あなたを守る…⁇」
らんらんは柊の謂れに高知さんを重ねながら、最後にゆっくり高知さんの瓶をかき混ぜた。
【新・ニラ醤油麹日記(第16話・それはまるで柊のような)】
ここ数日、どことなく避けていた高知さんにゆっくりと顔を近づける。
フッと香りが漂ってきた瞬間、不安、恐怖、失望…、僅かながらに抱いていた感情が、安堵と喜びへ変わった。
あんなにトゲトゲしかった高知さんの香りが目覚ましく変化していた。それは芳醇、と表現すればいいのだろうか。独特の雰囲気は残っているような気もするが、あのツンとした感じも、らんらんを不安にさせるような匂いもない。
「歳とって丸くなる、ならぬ8日経って丸くなる、か…。人間とか柊みたいやな。」
ふとそう思うと、らんらんは柊の花言葉を知りたくなった。
「そやけど柊って、そもそも花じゃなくて、木ぃとちゃーうん?柊って、花、咲くん?葉っぱだけの木に花言葉なんかあるんやろか?」
とりあえずネットで調べるだけ調べてみる。
あった!
どうやら金木犀の香りに似た白い花も咲くようだ。花言葉は…
『用心深さ・保護(あなたを守る)・剛直・先見の明・歓迎』
「あなたを守る…⁇」
らんらんは柊の謂れに高知さんを重ねながら、最後にゆっくり高知さんの瓶をかき混ぜた。
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21
らんらん
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2024/07/06
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その他