【新・ニラ醤油麹日記(第14話・高知さんに起きていること)】
6日目、7日目と、急激に目に見える発酵が進んだ。完成はもうそろそろかもしれない。
だが、先日の憂いから、実のところ、この2日間、らんらんは高知さんの匂いを嗅いでいなかった。怖かったのだ。
「もしかして腐ったんちゃうやろな?」
そんな口にするのも恐ろしく残酷な結末。
それが待ち構えているのかもしれないと思うと、もう一度、あの匂いを嗅ぐ勇気が出なかった。
蓋をした瓶を眺めているだけなら発酵は至って順調なのだ。
らんらんは高知さんに起きている出来事を真正面から受け止められずにいた。
だからいつものように高知さんにハスに構えると、なるべくその刺激を避けるように顔を逸らし、瓶の中をかき混ぜ、そそくさと蓋をした。
宮崎さんと高知さんに出会ったあの雨の日から一週間。まだ梅雨とはいえ、季節は日ごとに夏へと向かっている。
「もうそろそろ冷蔵庫入れてもええかな…」
午後の日差しが差し込む部屋で、汗ばむ暑さを感じながら、らんらんはそう呟いた。
【新・ニラ醤油麹日記(第14話・高知さんに起きていること)】
6日目、7日目と、急激に目に見える発酵が進んだ。完成はもうそろそろかもしれない。
だが、先日の憂いから、実のところ、この2日間、らんらんは高知さんの匂いを嗅いでいなかった。怖かったのだ。
「もしかして腐ったんちゃうやろな?」
そんな口にするのも恐ろしく残酷な結末。
それが待ち構えているのかもしれないと思うと、もう一度、あの匂いを嗅ぐ勇気が出なかった。
蓋をした瓶を眺めているだけなら発酵は至って順調なのだ。
らんらんは高知さんに起きている出来事を真正面から受け止められずにいた。
だからいつものように高知さんにハスに構えると、なるべくその刺激を避けるように顔を逸らし、瓶の中をかき混ぜ、そそくさと蓋をした。
宮崎さんと高知さんに出会ったあの雨の日から一週間。まだ梅雨とはいえ、季節は日ごとに夏へと向かっている。
「もうそろそろ冷蔵庫入れてもええかな…」
午後の日差しが差し込む部屋で、汗ばむ暑さを感じながら、らんらんはそう呟いた。
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らんらん
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2024/07/03
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その他